レースとレールと、車に乗って

アクセスカウンタ

zoom RSS 主役は「さくら」か「みずほ」か

<<   作成日時 : 2010/08/25 21:28   >>

トラックバック 0 / コメント 0

全通後の九州新幹線の速達列車として突然「みずほ」が発表されました。そもそも「さくら」は公募してまで決めた列車名のはずなのに、なぜ別に名前を付ける必要があったのか。

元々JR西日本もJR九州も大阪−鹿児島の輸送に主要駅停車列車では話にならないことは想定していたはず。所要時間4時間とは言われていたけれど、速達列車の想定が無かったはずはない。一方で、「さくら」の停車を求める声が九州内で盛り上がっていたというニュースもある。整備新幹線の場合には建設費の地元負担もあるのだから無碍にも出来ないだろう。

もう一つ、速達列車を設定する場合の問題として山陽新幹線内の料金の問題がある。「のぞみ」が福山または徳山または新山口のうちの1駅への追加停車が基本になっていることを考えると実質的に九州新幹線直通速達列車の方が速くなるはず。指定席の居住性も勝る。この上300円とは言え料金が「のぞみ」より安くなると、新大阪−博多間の山陽新幹線内移動も九州新幹線直通列車へ転移することも考えられる。しかし、普通車13両3列シートの「のぞみ」と違い「さくら」は8連で2列シートしかない。そんな輸送力の乏しい列車に関西−北九州の需要なんかを吸収する余地などないだろう。

これを防ぐには「さくら」と九州新幹線直通速達列車の料金を分けるか、「さくら」もろとも山陽内の料金を「のぞみ」並にするかどちらかにする必要があるだろう。しかし「さくら」を主要駅停車列車とし「ひかりレールスター」代替でもあるとすると「さくら」料金を「のぞみ」並にするという選択肢は取れないだろう。


となると、「さくら」の停車を求める九州自治体と、速達列車が欲しいJR、さらには「のぞみ」との併走という問題を抱えるJR西日本の落とし所としての別愛称化はまあ妥当な所なのだろう。もちろん、料金のことは私の想像だから、現実にどうするのかは分からないけど。とは言え、新幹線の特急料金は駅間表だから、「さくら」と「みずほ」の料金は山陽新幹線区間では300円違い九州新幹線内では同額ということにすることもできるのだし。

問題は「みずほ」の本数ですね。3時間47分って言ったって、これが1日数本じゃ結局は大阪−鹿児島4時間が基本になる
わけで。

マスコミが引き合いに出している東京−広島にしたって、2社合せて1日14往復の飛行機に対して、「のぞみ」は1時間3本走るという利便性込みでやっと半分強のシェアになっていることを忘れちゃいけない。「はやぶさ」が走ることになる東京−青森だって新幹線は毎時1本は走るのに対して、現状の飛行機は1日に6往復しか飛んでいないという利便性の差は無視しえない。さらに言えば、「のぞみ」で3時間20分の名古屋−福岡では、福岡空港の立地という条件はあるにせよ、航空機の方がシェアは上なのだし。

「みずほ」3時間47分って言っても、それがたいして数が無いのでは「さくら」4時間が基本になるわけで、対航空機という点では心もとない。もっとも、肝心の関西−熊本・鹿児島の航空輸送量自体が1996年以降減少の一途ではあるので、新幹線が客を掴めるかどうかは飛行機との競争がどうこうよりもJR自身の需要発掘努力次第だろうけど。



<追加>
と思ったら、こんどは「みずほ」停車を求める動きがいきなり出てきたみたいですね。要するに、何がなんでも速達列車の運転は阻止したいようで。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
主役は「さくら」か「みずほ」か レースとレールと、車に乗って/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる