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zoom RSS インフラが脆弱なところが非常時にはボトルネックになる

<<   作成日時 : 2011/01/06 20:34   >>

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年末年始にかけてさんざんニュースになった、豪雪によるR9での大量の自動車の立ち往生ですが、区間としては、極めて遅々とした整備がされている山陰自動車道が綺麗に欠けている区間です。

山陰自動車道や国道9号線バイパスは、青谷−米子間ではまさにこの区間だけが整備されていない状況です。もちろん、その直前にR49で起こったことは、積雪があればどこでも起こりうることですが、逃げ道が無いことが事態を深刻にしたわけです。

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地図の右半分にうっすらと灰色の線が途切れ途切れになっているのが今年度開通予定だった山陰自動車道のうちの東伯・中山道路ですが、その終点から地図の左端に見えている山陰自動車道の名和・淀江道路との間には、山陰自動車道は影も形もありません。もともと鳥取県は東西に伸びる海岸線に沿って人口が分布しており、かつ、この区間は鳥取市・倉吉市−米子市・松江市方面を結ぶ区間でもありますが、これを裁いているのが国道9号線1本しかないわけです。

もちろん、東西方向の小さい道路は他にもありますが、まともに中央線のある道路は、青い線で示しているような広域農道しかありません。明らかにカーブが多い上に、航空写真でも明らかなように緑に染まった丘陵地帯を通っているので勾配もきつく、幹線道路としては明確に力不足です。とは言え、他にないのでR9不通時の迂回路として案内されています。
広域農道よりさらに南になると中国山地にかかるので、東西方向の道路は実質的に存在しません。結果としてほとんど全ての東西方向の交通がR9に集中します。海から離れた場所からでも一度R9に出てから東西に移動することになるわけです。加えて、両端と真ん中付近の海寄りに「市」がある鳥取県の場合は海沿いでの東西方向の交通は極めて重要になるのです。

R9より海側にある県道はいわゆる旧国道ですが、中央線の無い、通常時でも自動車のすれ違いが簡単ではない道路なので、今回のような積雪時には道路の両側に除雪された雪の山が出来て、まともにはすれ違いも出来ないような道路です。実際、マイクロバスによる町営バスはそれが理由で運休もしていましたし。

1本しかない道路が不通になって東西(鳥取県にとっては鳥取−米子の県内2大都市間や鳥取島根の県都相互間)を結ぶ最大の動脈がこれですし、実は関西と九州を走るトラックも高速料金や交通量の多い山陽側の道路をさけて結構R9を走っています。

一つの考え方として、動脈と言ったって日本の他地域から見ればたかがしれているわけで、たまに起こる程度の事故や災害の為にもう一本の幹線道路(この場合は山陰自動車道)なんぞ不要だというのもありでしょう。なにしろ鳥取県の人口は日本の0.5%しかいないわけですしね。

なお、もう一つの幹線交通である山陰本線はまさにこの区間で列車が立ち往生したわけですが、救援に向かう自動車が通るべき道路が自動車が立ち往生しているR9しかなかった為に、救援のラッセル車すら脱線したこともあり、見事に乗客が閉じ込められました。これは不幸が重なったということではありますが、積雪時には実のところ鉄道より道路の方が役に立つのです。私も高校時代に山陰線が雪で不通になったために同級生の家の自動車で高校まで行ったこともありますし。


いずれにせよ、今回の災害はインフラの脆弱な所が一番弱いことを示したわけです。

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