GM1の電子シャッター歪

LUMIX GM1を鉄道写真に使う場合の小さくない問題点は、実質的に電子シャッターしか使えない点です。

仕様上、シャッター速度1/500秒以上の速度は電子シャッターしかなく、私のように標準から広角レンズを多用する場合には1/500秒以下で撮影することはまずありません。電子シャッターだけになることの欠点は、写真の上と下で露光時刻がずれることによる被写体の変形ですが、初回の常磐線や相鉄では正直気にならなかった。

相鉄はシャッター速度こそ1/1000秒にしていたとはいえ、西谷駅侵入直前なのと、その先がカーブになっているので通過電車と言えど速度が遅いこと、70mm以上の実焦点距離で前がちに写したことで移動方向の相対的な変化が小さいことが原因とは思う。ただ、100km/h以上で走っているはずの常磐線ではあまり気にならないのは先頭形状のためか。

しかし、やはり変形の影響が出るのが見えたのが、相模線の205系を撮影したときだった。普通の撮影と後追いでは明らかに形が違う。

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さらに気になったのは、小田急撮影を線路に寄って25mmで撮影したとき。明らかにスカートが前に突き出た出っ歯みたいになっている。

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他の、35mmくらいで離れて撮影したときの写真は言われて見ればわかるかもしれないというレベルになっているけど。その違いはおそらく上下方向の寸法の差でしょうね。上から下までの撮影時刻が1/60秒かかるとして、被写体サイズが上下視野の1/5~1/6程度しかないのなら、列車の上下端での露光時刻差は1/300~1/360秒しかないので、目立たないと言えば目立たないだろうな。120km/hで走っているものを真横から撮影する場合、上下の半分くらいの大きさで写っていると車両上部と下部で27cmずれるけど、写真の1/6しかないのなら9cm程度のずれでしかないし、走行方向を斜めに見るのならもっとずれは小さいから。


とはいえ、目立つ場合には目立つので、やはり補正したい。しかし、電子シャッター歪を補正する方法なんてないので、標準の現像ソフトのディストーション補正で補正してみた。車両の他の部分とか背景を歪めることになるけど、元々極端に大きな歪ではないので、あんまり違和感なく補正できそうだし。

相模線205系と、小田急1000系をディストーション補正してみた結果はこんな感じ。

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まあ、ぱっと見違和感が小さくなっているので、よしとしようかなというくらいにはなる。


主目的は鉄道撮影じゃないのでいいのだが、やっぱりフォーカルプレーンシャッターは1/1000秒くらいまでは欲しいとは思う。そりゃ、高校時代はシャッター速度の最速1/500秒のミノルタSR-1で撮影していたから、1/500でもなんとかなるんじゃないかとは思うけど。

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