3月改正、やくも+のぞみはまた遅くなったか

東海道新幹線の全N700系化によるスピードアップとのぞみ大増発が話題の3月改正ですが、東海道新幹線とそれにつながる山陽新幹線のダイヤが変われば、新幹線接続を主任務とする在来線特急も大きく変わるはず。

しかし、時刻表の改正号を買ってきてみれば、伯備線のダイヤはほぼ改正前のまんま。手抜きもいいところです。
これによって何が起こっているかと言えば、やくもとのぞみの接続時間が下りは3分、上りは5分も延びている。したがって、新大阪-山陰の所要時間もそのまま5分延びています。したがって下りは18分、上りは20分というのが標準的な乗り換え時間になっている。新大阪-東京は3分短縮されているので東京までは合計では2分増にとどまるが。

いや、これだけを語るのは片手落ちとは言える。下りは従来の岡山駅着毎時50分ののぞみの4分後にさくらが走っていて、このパターンは3分前倒しになっているだけで変わらない。上りの場合は岡山毎時53分発ののぞみが58分に後ろ倒しされているけど、これを補完するように毎時53分発にみずほ/さくらが入ってきている。つまり、これに乗れば新大阪までならば待ち時間は変わらない。数字上は。
しかし、みずほ/さくらの指定席は4.5両分しかない上に2+2人配置だから定員は少ない。山陽・九州の客を集めている列車の上に、南風がやくもとほぼ同時に岡山着で接続する新幹線の座席を奪い合うので、やくもの客を全部賄えるとは思えない。実際、JR時刻表の新幹線のりつぎのページにはのぞみしか書いてない。

これによって米子-新大阪は約3時間20分になった。そこから乗り換えて梅田や難波へは、もはや日交特急バスの方が速い。正規料金半額以下で補車便に当たらなければコンセント付き3列シートのバスだから、快適性でもやくもに勝ると断言してしまう。(松江・出雲方面は休憩が1回増えるのとなぜか山陰道区間が遅いようでやくもに競争力があるが) まあ、だから個人的に公共交通を使うときは特急バス一択だが。2週間前までの早特ならバスの正規料金より若干安いが、乗り換えがあり、梅田や難波などの大阪市街地への所要時間ではいいところ互角な状況では、この額が妥当なものと言いたくなる。

さて、こんな伯備線の新在接続だが、在来線特急最後の黄金期ともいえる2005年まではもっと速かったんだよな。スーパーやくもは新見や備中高梁にも止まるようになり今とは2駅しか停車数は変わらないが、それでも米子-岡山は1時間59分で、今の標準より14分も速い。停車駅数をそろえても12分速い。この当時の岡山での乗り換え時間はたった8分。ダイヤ上の揺れを入れても10分で、現在の18~20分より10分も短い。新幹線は当時の700系がN700系に代わっていることもあり、1分速くなっているが、合計して23分もの所要時間増になっている(この当時の米子-新大阪は3時間切っていたのだ)。

この後の悪名高いゆとりダイヤはJR西日本全社の在来線特急を遅くしているのだが、一方で岡山駅の乗り換え時間をここまで伸ばすことには納得がいかない。2005年当時の岡山駅は東跨線橋しかなかった上に、岡山着は新幹線から遠い14番線だった。だから帰省シーズンには跨線橋が渋滞してホームを出るのにも苦労したものだが、今は違う。コンコースを縦断しなくてもすぐに在来線に出られる乗換口ができたし、やくもの岡山着はほぼ目の前の3番線に変更されているのだし。

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