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zoom RSS 鉄道人気と貨物輸送になんの関係が

<<   作成日時 : 2010/11/10 17:13   >>

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「国内貨物、「鉄道人気」に乗れず」という見出しからして何だかなぁ。中身を読めば日経ってこんなレベル?と失笑したのがこの記事です。

鉄道人気とやらに乗る必要があるのだろうかという疑問がまずはありますが、そもそも、今の「鉄道人気」とやらって何物なのか。

「実用的で便利な交通手段」として鉄道が「人気がある」というものとは到底思えない。その証拠にブームになってからこの数年の旅客輸送量が増加している傾向なんかろくに見られないわけだし。結局のところは「鉄道趣味人気」でしかないわけです。そんなものに実際の物流手段としての貨物輸送が乗っかれるわけがない。日本国内の交通体系として鉄道による旅客輸送がいかにあるべきか。なんて観点で鉄道を取り上げている報道がどれほどあったか。また新幹線やリニアはともかく、貨物輸送を実際に行っている在来線の改良に対する提案すらまともにしているマスコミ(日経含む)なんて見たことがない。

それに、日本国内の貨物輸送で、鉄道vsトラックという図式の記事の内容がどうしようもない。

大陸国であり内陸部に大都市圏や工業地帯を抱える一方で大河による水運があるとは言え船舶輸送の限界が小さいヨーロッパやアメリカと、島国で大都市や工業地帯の多くが海に面していて、内航海運で大量輸送ができる日本を陸上輸送だけで比較することにどんな意味があるというのか。例えば平成20年度の地域貨物流動統計を見れば、トラックと比較すべきは鉄道ではなく内航海運なのは明白です。


例えばJR貨物の動脈とされる青函トンネルを介した首都圏−北海道の貨物輸送にしたって、国内シェアは内航海運の足下にも及ばない。貨物地域流動統計を見ても、東京・神奈川→北海道の鉄道は約61万トンに対して海運は603万トンとまさに一桁違う。

貨物列車の本数ならそれより多く、日本の2大都市圏を結び、運転開始当初には話題になった貨物電車がある東海道で見ても、東京・千葉・神奈川→大阪・兵庫の輸送トン数は
鉄道:50万トン、海運624万トン、自動車614万トン
ですから、トラック輸送のシェアは50%未満です。

フランスのサルコジ政権が「鉄道と河川輸送のシェアを25%に引き上げたい」ということを引き合いに出しているけど、日本では25%どころか首都圏−関西圏という2大都市圏を結ぶ区間における鉄道と海上輸送のシェアは60%に迫っているのです。サルコジ政権の言う25%というのがどういう距離の輸送を想定した数値なのかは記事からは読めないし、単位がトンなのかトンkmなのかも不明なので、日本の事情と比較しようもないのですが。


また「世界は高速鉄道のプロジェクトが注目されている」というのも自由だけど、じゃあ日本国内の「高速鉄道プロジェクト=整備新幹線」に対するマスコミ(日経含む)の態度はどうなのか。高速道路無料化政策を批判するのはいいが、代替となりうる整備新幹線は無駄、地方空港も無駄だと主張しているのもマスコミです。政策以前にマスコミの報道がちぐはぐだと思うのだ。

日本のマスコミ様の考える「日本国内の旅客・貨物輸送体系のあるべき姿」とはどんなものなのだろう。

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