首都圏と関西圏への行先指向比較

twitterでの北陸地方の関西指向とか東京指向とかいうネタがあったので、幹線旅客純流動調査の数字を並べてみる。

近距離の場合の乗用車のデータは信用できない点があるので、公共交通だけに限定することとして、データは2015年の幹線旅客純流動調査の「居住地-旅行先」純流動表(年間)で、公共交通だけによる流動量を比較してみる。首都圏は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の4都県、関西圏は大阪府・兵庫県・京都府・奈良県の4府県とする。

各県からの居住地ごとの流動はこんな数値になる。
富山県 首都圏1595、関西圏451
石川県 首都圏1527、関西圏815
山口県 首都圏717、関西圏607
広島県 首都圏2107、関西圏2265
愛媛県 首都圏736、関西圏893
高知県 首都圏344、関西圏327
島根県 首都圏304、関西圏353

2015年3月が北陸新幹線金沢開業で、幹線旅客純流動調査は秋に行っているので、北陸新幹線の寄与が既に入っているデータです。データ自体の信頼性の問題なんて関係ないくらい、富山、石川からの旅行先は首都圏が関西圏を圧倒しています。もう、この時点で手遅れと言っていい。東京より大阪が物理的にも近い大阪以西で見ても、山口県と高知県ですら首都圏優位。

ついでなので、何かと話題の佐賀県・長崎県も比べるとこうなる。
佐賀県 首都圏403、関西圏265
長崎県 首都圏636、関西圏370
旅行先としては首都圏の方がずっと上なのは調べるまでもないことながら、その反対側、首都圏や関西圏からの旅行先としての数字を見ると
長崎県 首都圏1063、関西圏704、山陽170
佐賀県 首都圏421、関西圏323、山陽160
となる。目的地の方が数字が大きいのだけど、それ以上に、長崎県を旅行先とする需要がかなり大きい。佐賀県は出発地と大差ないのに。山陽地方からはまあいい勝負だし、数字的にはしれている。こうしてみると長崎新幹線の関西直通とか佐賀県にとってはある意味どうでもいい話。でも長崎県にとっては入込客の増加という観点では重要ということになろうか。

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